ISO9001 Q&A 

Q28 不適合なアウトプットな管理で重要なポイントは、どのようなことでしょうか?(8.7)

A 上司は不適合がでても嫌な顔をしないことが大切です。それができないような場合は、不祥事が起こる可能性が高いのです。人間誰しも、自分の悪いことを自ら好き好んで明らかにするような人はいないからです。
 不適合が発生した場合、素直に出す、そして、上司がそれを指導のための材料に使う、そのような姿勢が大切です。こうした企業風土がなければ、不適合は出ません。そして、改善にもつながりません。
 こうした不適合にならない内容を予防処置として捉え、未然に防ぐ企業さんもあります。これも一つの方法といえます。いずれにしても、改善していこうとする姿勢を持つことが大切です。
(参考事例)

 ソフトハウスのCC社で、不適合の原因分析をしていたところ、プロジェクト開発の段階で起こった問題(不適合)の原因が、営業段階にあるのでは、ということになった。開発部長が、営業部長にこの話をしたところ、営業部長は怒りだしました。結果、部長同士の仲が悪くなり、部下のメンバーは、不適合が発生しても、なんとか修正し、そのままにしておくようになってしまいました。