ISO9001 Q&A
Q6 品質目標管理のポイントを教えてください。(6.2)
A 経営方針に合致するように考えた方がよいでしょう。よく、経営計画、業務計画などとISOの品質目標なるものが別々で、ISOのための品質目標となっているケースをよく見かけます。また、一般社員の方(現場などで製造、サービス提供を行う方)が参画しやすい内容にする必要があります。上層部がいくら立派なことを言っても、実際に活動される人が品質目標を達成しようという気持ちにならなければ、意味がありません。
目標設定には、2通りのタイプがあります。上層部がその配下の組織の品質目標を設定する場合と、配下の組織が上層部に上申する場合です。これは、ケースバイケースで、どちらが良いということはできません。やりやすい方法をとればよいのであり、また、やりにくくなれば変更すればいいのです。
みんなが達成できて良かった、未達成だから工夫して頑張ろうといったことが大切です。個人の品質目標は、その方の実際の仕事での展開においてすれば考えれば良いと思います。なお、その際、所属する部署の品質目標に照らし合わせることも大切です。
(参考事例)
外食産業のG社では、現場で働くアルバイトの方に、品質目標を理解してもらえるように、業務内容に対応しての目標設定を行いました。普段、仕事で注意している内容であったため、ISOへの抵抗はありませんでした。また、審査の際も、自然に答えることができました。