ISO9001構築のテクニック
ISO9001構築のテクニック(はじめに)
これから、ISO9001構築のテクニックを掲載してまいります。
テクニックという表現は、「簡単に技術的に」というように思われ、好きな言葉ではないのですが、「ISOを普及したい」という気持ちがこもっていれば良いのではと思い、この表現にしました。
私のコンセプトは、シンプルです。
そして、ISO9001を構築するにあたり、心がけるのは下記のスタンスです。
会社の業務にISOを合わせることです。
決して、ISOに業務を合わせてはいけません。
ISOは、ほとんどの企業さんにとって、初めての経験です。
その際、どうしても取得するために、現状の業務を忘れてISOの規格項目にあったものを作ってしまうのです。そして、ただでさえ分かりにくい規格の内容を、難しく解釈してしまうのです。私は、ISO9001に関わってから20年以上経過しますが、「ああ、規格のこの言葉は、こんなことを言っているんだ!」と思うことが多々あります。コンサルの場であったり、審査の場であったり。
スピードの速い現実の経営に、ISOを生かすには、ISOの主旨を自社にうまく取り込むことかと思います。経営の役にたたないISOは、「費用対効果」の判断基準が当たり前の経営者から見れば、当然不要です。むしろマイナスです。
これから、私が掲載していく予定の「構築のテクニック」は、この「経営の役に立つISO」を前提にしています。
なお、このテクニックはあくまで、私の考えたものです。役に立たない、おかしいと思われる方は、無視して下さって結構です。
少しでも、ISOの普及につながればと思っております。
では、次回からの内容を、私のコンサル手法である「切り口」の観点から、記載します。まずは体制です。トップマネジメント、管理責任者、ISO事務局などです。
本日は、掲載にあたり、決意(コミットメント)表明致しました。